介護食・流動食・腎臓病食・アレルギー対応食

嚥下調整食品
飲み込む力が低下した方へ

①嚥下障害とは?

食べ物を認知し、口に入れ、咀嚼し、飲み込むといった一連の動作の事を「嚥下」と言い、これら一連の動作に支障をきたすのが嚥下障害です。
嚥下障害の原因は、認知症や脳梗塞後遺症、口腔機能の低下、筋力の低下など様々あります。嚥下障害になると、通常の食事をとる事が難しくなり、低栄養や誤嚥、窒息などを引き起こす可能性が高くなります。

②嚥下食とは?

嚥下機能の低下に応じて、食形態やとろみを調整した食事を嚥下食と言います。ひと口に嚥下食といっても、その方の嚥下機能により、食事の固さやとろみ具合は個人によって異なります。
かむ力・飲み込む力に配慮した商品「ユニバーサルデザインフード」は、「かたさ」や「粘度」の規格により分類された4つの区分で表示されているため、嚥下機能に心配がある方でも、この区分を目安にご自身に適した商品を安心して選ぶことができます。

■ ユニバーサルデザインフード区分表
かむ力・飲み込む力を参考に区分を選びます。
※かむことや飲み込むことに重要な障がいがある、または、それが疑われる場合は医療機関の専門家にご相談ください。

ユニバーサルデザインフードの表示は、下記のように、ロゴマークと区分が表示されていますので、ご自身の嚥下機能に合わせた商品を選択しましょう。

③とろみ調整食品とは?

「とろみ調整食品」とは、食べ物や飲み物に加えて混ぜるだけで、ちょうどよい「とろみ」を簡単につけることができる食品のことを差します。飲み込む力が弱くなったり、むせやすくなったりと、嚥下機能が低下した方が、とろみ調整食品を使用することで、食べ物や飲み物に粘度がつき、のどを流れるスピードがゆっくりになるため飲み込みやすくなります。

■ 片栗粉とは違うの?
とろみをつける食品として「片栗粉」などがありますが、水を加えて加熱する必要があります。
しかし、とろみ調整食品はそのまま添加でき、加熱をする必要がありませんので、冷たい飲料にもとろみづけができます!

④とろみ調整食品の使い方

「とろみ調整食品」の使い方はとっても簡単!
分量と混ぜる方法させ把握しおけば、誰でも簡単に水分にとろみをつけることができます。

【用意するもの】
・コップ
・スプーン
・飲料
・とろみ調整食品

【使い方】
①コップに飲料を入れます。
②スプーン等で飲料をかき混ぜながらとろみ調整食品を入れます。
③20〜30秒かき混ぜてください。30秒ほどでとろみがつきはじめます。

⑤とろみ調整食品を扱うポイント

ポイントを押さえて「毎回同じとろみ」になるようしましょう。

【ポイント】
①“計量”が大事
はかりや計量スプーン、個包装タイプを使用して適当な量を添加してください。
②“ダマができないこと”が重要
ダマができると、とろみ調整食品の効力が十分に発揮されず、適切なとろみがつきません。とろみ調整食品が飲料全体に均一になるように混ぜましょう。
③“とろみがつきにくい飲料”とその時の対処法を知っておくことが重要
水やお茶と比べて、とろみがつきにくい飲料があります。そのような飲料には「2度まぜ法(※)」でとろみをつけましょう。
④適度なとろみとは?
とろみの程度には“薄いとろみ”、“中間のとろみ”、“濃いとろみ”の3段階があります。
どのとろみがいいのかは、自己判断ではなく必ず専門の医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士等に相談して下さい。

引用:フードケア

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